ゆうの介護コラム Column
要介護について

要介護2の高齢者を支える!家族の負担を軽減する方法

家族の介護は、愛する人を支える大切な時間ですが、同時に大きな負担にもなり得ます。
特に、要介護2の高齢者の介護は、介護するご家族の方々にとって、身体的にも精神的にも大変な時期と言えます。
そこで、この記事では、要介護2の高齢者を支える家族の皆さんが、少しでも負担を軽減し、前向きに介護に取り組めるようなヒントや具体的な方法をご紹介します!

1.要介護 2の基礎知識

要介護2は、介護保険制度における介護の必要度のレベルを表し、日常生活に部分的な介助が必要な状態です。
ここでは、要介護2の具体的な症状や特徴、要介護1からの変化、そして直面する課題について理解を深めましょう。

1-1.要介護2の具体的な症状と特徴

要介護2の方は、歩行や立ち上がり、食事、排泄など、日常生活の基本的な動作に部分的な介助が必要となります。
例えば、歩行時は手すりや介助者のサポートが必要で、立ち上がる際も介助が必要な場合が多いです。
食事では、箸やスプーンを持つことができても、食べこぼしが多くなることもあります。
排泄に関しては、トイレへの移動や排泄後の処理に介助が必要な場合も少なくありません。

また、認知機能の低下が見られる方もいらっしゃいます。
物忘れが目立つようになり、簡単な計算や判断に時間がかかることも。
会話の内容を忘れてしまったり、同じ話を繰り返したりすることもあります。

1-2.要介護1からの変化のポイント

要介護1から要介護2へと状態が変化する大きなポイントは、身体機能の低下です。
要介護1の方は、歩行や食事、排泄など、基本的な動作に多少の介助が必要なレベルでしたが、要介護2では、より介助の度合いが増えます。
特に、歩行時の転倒リスクが高まるため、介助者のサポートが欠かせなくなります。

認知機能の面では、要介護1の方は、物忘れはあるものの、日常生活に大きな支障はありませんでした。
しかし、要介護2になると、物忘れがより顕著になり、簡単な計算や判断にも時間がかかるようになります。

1-3.要介護2で直面する課題

要介護2の方やご家族が直面する課題は、主に以下の3つです。

  • 肉体的負担の増加
    介助の度合いが増えることで、介護するご家族の身体的負担も大きくなります。特に、転倒のリスクを伴う介助は、介護する方も緊張を強いられます。
  • 精神的負担の増加:
    認知機能の低下により、コミュニケーションが難しくなることがあります。また、介護するご家族も、介護の負担や先行きへの不安から、精神的な疲労を感じることが多くなります。
  • 介護サービスの選択と調整
    要介護2になると、より専門的な介護サービスが必要となる場合も。適切なサービスを選び、ケアマネージャーと連携して、介護プランを調整していく必要があります。

2.要介護2で利用できる介護サービス

要介護2の方は、在宅サービスや施設サービス、福祉用具など、様々な介護サービスを利用することができます。
上手に活用することで、ご家族の負担を軽減し、高齢者の方も安心して生活できる環境を整えることが可能です。

2-1.在宅サービスの種類と選び方

訪問介護

訪問介護は、介護福祉士やホームヘルパーがご自宅を訪問し、日常生活の介助や家事援助を行うサービスです。
食事や入浴、排泄などの介助、調理や掃除、洗濯などの家事援助が主な内容です。
要介護2の方は、定期的な訪問介護サービスを利用することで、身体的負担を軽減し、生活のリズムを整えることができます。

訪問看護

訪問看護は、看護師がご自宅を訪問し、医療的なケアや健康管理を行うサービスです。
点滴や注射、創傷の処置、服薬管理、健康状態の観察などが主な内容です。
要介護2の方は、訪問看護を利用することで、医療的なケアを自宅で受けられ、病院への通院回数を減らすことができます。

例えば、Aさん(78歳・女性)は、要介護2で心臓の持病があり、通院が負担になっていました。訪問看護を利用し、自宅で血圧測定や服薬管理、心臓の状態をチェックしてもらうことで、通院回数を減らし、体調管理ができるようになりました。

デイサービス

デイサービスは、通所施設に通い、リハビリテーションやレクリエーション、入浴などのサービスを受けるものです。
要介護2の方は、デイサービスでリハビリに取り組むことで、身体機能の維持や向上を目指します。
また、他の利用者との交流やレクリエーションを通して、気分転換や社会参加の機会を得ることができます。

2-2.施設サービスの活用方法

ショートステイの上手な使い方

ショートステイは、介護施設に短期間入所し、介護や看護、リハビリを受けるサービスです。
要介護2の方は、ご家族の都合や介護者の体調不良時などに、ショートステイを活用することで、介護の負担を一時的に軽減できます。
また、介護者の旅行や冠婚葬祭などの予定がある時にも、安心して利用できます。

施設選びのポイント

施設サービスを利用する際は、施設選びも重要です。
要介護2の方は、介護度が比較的軽度なため、介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など、在宅に近い環境の施設がおすすめです。
入居時の費用や月々の費用、介護サービスの内容、施設の雰囲気などをよく確認し、ご本人やご家族の希望に合った施設を選びましょう。

2-3.福祉用具と住宅改修

必要な福祉用具の選定方法

福祉用具は、高齢者の方の身体機能を補助し、生活の質を向上させるための道具です。
要介護2の方は、歩行器や車椅子、手すり、介護用ベッド、ポータブルトイレなど、身体機能の低下を補う福祉用具が必要になる場合があります。

福祉用具を選ぶ際は、ケアマネージャーや訪問看護師と相談し、ご本人の身体状態や生活環境に合ったものを選びましょう。
レンタルや購入の方法、使い方やメンテナンスについても、しっかりと確認しておくことが大切です。

住宅改修の進め方と補助制度

住宅改修は、高齢者の方が安全に生活できるよう、自宅を改修する工事です。
要介護2の方は、手すりの設置や段差の解消、浴室やトイレの改修などが必要になる場合があります。

住宅改修を行う際は、ケアマネージャーや介護保険の担当者に相談し、介護保険で利用できる補助制度を活用しましょう。
工事内容や費用、補助金の申請方法などをしっかりと確認し、安全で快適な住環境を整えましょう。

3.介護負担を軽減するための具体策

介護するご家族の負担を軽減するためには、身体的にも精神的にも無理のない介護をすることが大切です。
ここでは、具体的な負担軽減策をご紹介します。

3-1.身体的負担を減らすコツ

正しい介護技術の習得

介護するご家族の身体的負担を減らすためには、正しい介護技術を習得することが大切です。
介護福祉士や看護師による介護技術の指導を受け、転倒や介護者の怪我を防ぐ方法を学びましょう。
例えば、歩行介助の方法や、ベッドからの起き上がり方、車椅子への移乗方法など、具体的な介助の仕方を習得することで、介護者の負担を軽減できます。

腰痛予防の方法

介護者の腰痛は、大きな負担となります。腰痛予防のためには、介護者の姿勢や動きに注意しましょう。
介助時は、膝を曲げて腰を落とす「膝立ち姿勢」を意識し、背中を丸めたり、腰を反らしたりする姿勢は避けましょう。
また、介助ベルトや介護用手袋などの補助具も活用して、腰への負担を軽減します。

3-2.精神的負担への対処法

ストレス解消法

介護するご家族の精神的負担を軽減するためには、ストレスを上手に解消することが大切です。介護の合間に、趣味やリフレッシュの時間を確保しましょう。
散歩や軽い運動、好きな音楽を聴く、お風呂にゆっくり浸かるなど、気分転換できる時間を作りましょう。
また、介護者同士の交流会や、介護者向けのサポートグループに参加し、同じ境遇の方々と悩みを共有することもおすすめです。

レスパイトケアの活用

レスパイトケアとは、介護するご家族が一時的に介護から離れ、休息やリフレッシュの時間を確保できるサービスのことです。
訪問介護やショートステイ、デイサービスなどを利用し、介護の負担を軽減しましょう。
介護者は、この時間を自分のための時間として、好きなことに取り組んだり、友人と会ったり、ゆっくり休んだりすることができます。

3-3.介護保険サービスの賢い使い方

介護保険サービスは、上手に活用することで、介護の負担を大きく軽減できます。
ケアマネージャーと相談し、ご本人やご家族の状況に合った介護プランを作成しましょう。
定期的な見直しを行い、状態の変化に合わせて、サービス内容や利用頻度を調整していくことも大切です。

4.介護費用の管理と軽減方法

介護費用は、ご家族にとって大きな負担となり得るため、しっかりと管理し、軽減できる方法を検討しましょう。

4-1.要介護2の介護保険限度額

要介護2の介護保険の限度額は、訪問介護や通所介護、福祉用具貸与などのサービスごとに定められています。
例えば、要介護2の限度額は、1割負担で月額19705円(2025年1月現在)です。
この限度額の範囲内で、必要なサービスを利用することができます。

4-2.実際の月々の費用目安

実際の月々の費用は、利用するサービスや頻度によって異なります。
例えば、訪問介護を週に2回、訪問看護を週に1回、デイサービスを週に1回利用した場合、月々の費用は約1万円程度(1割負担の場合)が目安となります。

4-3.利用できる補助制度

介護費用を軽減するための補助制度も活用しましょう。
伊勢市では、以下のような制度があります。

  • 負担限度額認定申請
    介護保険施設に入所、短期入所するとき、低所得世帯(市民税が非課税の世帯)の人の場合は負担限度額が軽減されます。
  • 特例減額措置
    負担限度額認定に該当しない高齢者夫婦世帯で、一方が介護保険施設に入所した結果、残された配偶者が自宅で、生計困難になるときなどは、特例措置として自己負担の軽減を受けられる場合があります。
  • 高額介護サービス費支給申請
    自己負担額が高額になったとき、申請により、決められた上限額を超えた分が後日支給されます。
    該当する方には、伊勢市から3ヶ月に1度申請勧奨通知が送られてきます。

4-4.将来の費用計画の立て方

介護費用は、長期的にかかることを想定し、将来の費用計画を立てておくことも大切です。
介護保険の限度額や補助制度を考慮し、毎月の費用を試算しましょう。
また、介護度が重度になるにつれて、費用も増加する傾向があるため、余裕を持った計画を立てておくことが賢明です。

5.家族で取り組む介護の工夫

介護は、家族みんなで取り組むことで、より良い介護環境を整えることができます。
家族間のコミュニケーションや役割分担、情報共有が大切です。

5-1.家族間の役割分担のコツ

介護の役割分担は、家族の状況や介護者の体調に合わせて、無理のないように行いましょう。
介護の専門知識や技術がある方は、介助やケアを担当し、他の家族は家事や買い物、通院の付き添いなどを担当するのも良いでしょう。
定期的に家族会議を開き、介護の状況や負担を共有し、役割の見直しを行うことも大切です。

5-2.介護の情報共有方法

介護の情報共有は、家族間のコミュニケーションを円滑にし、介護の質を高めるために重要です。
ケアマネージャーや医療職からの情報は、家族全員で共有しましょう。
介護記録アプリやノートなどを活用し、介護の内容やご本人の体調、気になることなどを記録しておくと良いです。

5-3.遠距離介護のポイント

遠距離介護は、離れて暮らす家族が介護に取り組む場合の工夫が必要です。
定期的な連絡や訪問、ケアマネージャーや訪問看護師との連携が重要になります。
電話やメール、テレビ電話などを活用し、ご本人の様子をこまめに確認しましょう。
また、訪問看護師に遠距離介護の状況を伝え、より密なコミュニケーションを取ることも大切です。

5-4.仕事と介護の両立方法

仕事をしながら介護に取り組む場合は、両立できる環境を整えることが大切です。
勤務先に介護の状況を伝え、理解を得ましょう。
介護休暇や短時間勤務などの制度を活用し、介護と仕事を両立できるように調整します。
また、訪問介護やデイサービスなどを利用し、介護の負担を軽減することも検討しましょう。

6.介護環境の整備と便利な支援ツール

介護環境を整えることで、介護の負担を軽減し、高齢者の方も快適に過ごせるようになります。
住環境の整備や、便利な支援ツールの活用をご紹介します。

6-1.必要な住環境の整備

住環境を整備する際は、高齢者の方の安全性と快適性を重視しましょう。
手すりの設置や段差の解消、滑りにくい床材への変更、照明の明るさやスイッチの位置の見直しなど、転倒や事故を防ぐための工夫をします。
また、介護用品や福祉用具を配置しやすいスペースを確保し、使いやすい環境に整えましょう。

6-2.おすすめの介護用品

介護用品は、高齢者の方の生活をサポートし、介護者の負担を軽減するアイテムです。
おすすめの介護用品には、介護用手袋や介助ベルト、滑り止めマット、介護用食器、介護用パジャマなどがあります。
ご本人の状態や生活環境に合った介護用品を選び、上手に活用しましょう。

6-3.介護記録アプリの活用

介護記録アプリは、介護の内容やご本人の体調、薬の管理などを記録できる便利なツールです。
家族間で情報を共有しやすくなり、ケアマネージャーや医療職とのコミュニケーションもスムーズになります。
写真や音声の記録もできるアプリもあり、介護の状況を細かく記録できます。

6-4.見守り機器の選び方

見守り機器は、高齢者の方の安全を確保し、離れていても様子を確認できる便利なツールです。
選ぶ際は、ご本人の生活スタイルや住環境に合ったものを選びましょう。
例えば、離れて暮らすご家族には、テレビ電話機能付きの見守り機器がおすすめです。
また、転倒検知や徘徊防止の機能が付いたものも、安心して生活できる環境づくりに役立ちます。

7.専門家とのよりよい関係づくり

介護をより良いものにするためには、専門家との連携が欠かせません。
ケアマネージャーや医療職、地域包括支援センターなど、専門家と信頼関係を築き、情報共有や相談を積極的に行いましょう。

7-1.ケアマネージャーとの連携方法

ケアマネージャーは、介護サービスの調整や介護プランの作成など、介護の中心的役割を担う専門家です。
ケアマネージャーとは、定期的に面談や電話でのやり取りを行い、介護の状況やご本人の体調、希望などを伝えましょう。
また、介護サービスやケアプランの見直しが必要な時は、遠慮なく相談し、より良い介護環境を整えるための協力を得ましょう。

7-2.医療職との情報共有のコツ

医療職との情報共有は、高齢者の方の健康管理や介護の質を高めるために重要です。
訪問看護師や医師、薬剤師など、医療職の方々とは、定期的な面談や訪問時に、ご本人の体調や服薬状況、気になる症状などを伝えましょう。
また、医療職からアドバイスや注意事項があれば、しっかりと聞き、介護に活かします。
医療職とのコミュニケーションを密にすることで、ご本人の健康状態を把握し、適切な介護を行うことができます。

7-3.地域包括支援センターの活用法

地域包括支援センターは、高齢者の生活全般をサポートする公的な機関です。
介護に関する相談や、介護サービスや福祉用具の情報提供、介護者への支援など、様々なサポートを行っています。
介護のことで悩んだり、困ったりした時は、気軽に地域包括支援センターに相談しましょう。
専門の相談員が、親身になって相談に乗ってくれます。

8.まとめ

いかがでしたでしょうか?
要介護2の高齢者を支える家族の皆さんは、様々な課題や負担に直面していることでしょう。
しかし、介護保険サービスや専門家のサポート、家族の工夫次第で、負担を軽減し、前向きに介護に取り組むことができます。

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