ゆうの介護コラム Column
要介護について

要介護4の家族が知っておくべき介護のポイントと注意点

1.要介護4の基本情報と特徴

要介護4の方は、介護を必要とする方の状態を表す「要介護度」の中でも、比較的介護度が高い方々です。
介護保険制度では、要介護1から要介護5まで段階があり、要介護4は、日常生活にかなりの介護を必要とする状態とされています。

1-1.要介護4の具体的な状態像

要介護4の方は、例えば、歩行や立ち上がりの動作が困難で、車椅子や介助があっても移動が難しい状態です。
食事や排泄、入浴などの基本的な生活動作も、ほとんど介助が必要となります。
認知症の症状がある場合は、意思疎通が難しくなり、日常生活での判断や行動に大きな支障が出てくることも多いです。

1-2.要介護3からの変化のポイント

要介護3と要介護4の大きな違いは、介助の必要度がより高まることです。
要介護3では、立ち上がりや歩行に多少の介助が必要なレベルでしたが、要介護4では、車椅子での移動や、食事、排泄、入浴など、ほぼすべての動作に介助が必要となります。
認知症の症状も進行し、会話やコミュニケーションが難しくなるケースも多く見られます。

1-3.生活上の主な課題

要介護4の方の生活上の課題は、主に以下のような点です。

  • 食事
    自分で食事を取ることが難しく、食事介助が必要。
  • 排泄
    トイレへの移動や排泄動作に介助が必要。
  • 入浴
    入浴時の移動や入浴介助が必要。
  • 移動
    車椅子での移動や移乗に介助が必要。
  • 認知機能
    意思疎通や判断力に支障が出る。
  • 精神面
    介護度の進行に伴い、不安やストレス、うつ症状などが現れることも。

2.必要な介護サービスと選び方

要介護4の方の介護は、在宅で行う場合と、施設に入所する場合の2つの選択肢があります。
どちらを選ぶかは、ご家族の状況やご本人の希望、介護者の負担など、様々な要素を考慮して決める必要があります。

2-1.在宅介護で利用できるサービス

在宅介護では、以下のようなサービスを利用することができます。

訪問看護・訪問介護

訪問看護は、看護師や保健師がご自宅に訪問し、医療的なケアや健康管理を行うサービスです。
「訪問看護ゆう」では、ご自宅に看護師が訪問し、服薬管理や健康状態のチェック、医療処置などを行います。
例えば、血圧や血糖値の測定、インスリン注射、創傷の処置、痰の吸引など、医療的なケアが必要な場合に、医師の指示のもと、適切な看護を提供します。

訪問介護は、介護福祉士やホームヘルパーがご自宅に訪問し、日常生活の介助や家事援助を行うサービスです。
食事や排泄、入浴などの介助、調理や掃除、買い物などの家事援助を行います。
例えば、朝食の準備や着替えのお手伝い、トイレへの付き添い、入浴介助、部屋の掃除や洗濯など、ご家族の負担を軽減するお手伝いをします。

デイサービス・ショートステイ

デイサービスは、通所型の介護サービスで、ご自宅から通い、日中は施設で過ごすサービスです。
リハビリやレクリエーション、入浴、食事などのサービスを受けられます。
ご家族の介護負担を軽減し、ご本人には社会参加の機会を提供します。

ショートステイは、短期間の入所サービスで、数日から数週間の間、施設に入所して介護を受けることができます。
ご家族の都合や介護者の体調不良時などに利用でき、介護者のレスパイト(休息)にも役立ちます。

2-2.施設サービスの種類と特徴

施設サービスには、主に以下のようなものがあります。

  • 介護老人保健施設
    医療的なケアが必要な方も受け入れ、リハビリや介護サービスを提供する施設。
  • 介護付き有料老人ホーム
    介護サービスと住まいを提供する施設。
  • 特別養護老人ホーム
    要介護度が高い方を受け入れ、長期的な介護サービスを提供する施設。

2-3.サービスの組み合わせ方

在宅介護では、訪問看護や訪問介護、デイサービスなどを組み合わせ、ご家族の状況に合わせて介護プランを作成します。
ケアマネージャーがご家族の希望やご本人の状態を考慮し、最適なサービスを組み合わせます。
例えば、週に数回の訪問看護と、毎日朝と夕方の訪問介護、週に2回のデイサービス、というような組み合わせも可能です。

2-4.介護保険の限度額と費用

介護サービスには、介護保険が適用され、利用できるサービスの量には上限(限度額)があります。
要介護4の方の限度額は、月額約30万円です。
この限度額内で、様々なサービスを組み合わせることができます。

サービスの料金は、介護保険の自己負担割合(1割〜3割)と、サービスによって異なる利用料がかかります。
例えば、訪問看護は1回30分で1,000円程度、訪問介護は1時間で1,500円程度が目安です。
デイサービスは1日で1,000円~2,000円程度、ショートステイは1日で2,000円~3,000円程度が相場です。

3.在宅介護のポイントと注意点

在宅介護では、ご家族が介護の主役となり、様々な介助を行うことになります。
ここでは、在宅介護で特に重要な介助のポイントと注意点をご紹介します。

3-1.食事介助の方法

食事介助では、食べやすく、飲み込みやすい食事の提供が重要です。
食べ物を小さく切ったり、やわらかく煮込んだり、とろみをつけたりして、食べやすく工夫します。
食事のスピードや量にも気を配り、無理なく食べられるようにサポートします。

例えば、ご家族のAさんは、要介護4のお母様の食事介助に苦労されていました。
お母様は、咀嚼が難しく、食事に時間がかかるため、冷めてしまうことが悩みでした。
「訪問看護ゆう」では、食べやすい食事の工夫をアドバイスし、温かい食事を食べられるように、食事のタイミングや方法を工夫しました。
また、栄養士と連携し、お母様の好物であるハンバーグをやわらかく調理したメニューを提供しました。
Aさんは、お母様が笑顔で食事を楽しむ姿を見て、とても嬉しそうでした。

3-2.排泄ケアの実践

排泄ケアでは、トイレへの移動や排泄動作の介助、オムツの交換などを行います。
トイレへの誘導や、排泄のタイミングを逃さないように注意します。
オムツを使用する場合は、こまめに交換し、皮膚トラブルを予防します。

Bさんは、要介護4のお父様の排泄ケアに悩んでいらっしゃいました。
お父様は、トイレへの移動が難しく、オムツを使用していましたが、オムツ交換のタイミングが難しく、お父様が不快感を感じることがありました。
「訪問看護ゆう」では、排泄のタイミングを観察し、オムツ交換のタイミングを調整しました。
また、お父様が快適に過ごせるように、肌に優しいオムツやパッドを提案し、皮膚トラブルを予防しました。
Bさんは、お父様が快適そうに過ごせるようになり、安心した様子でした。

3-3.入浴介助の手順

入浴介助では、浴室への移動、着替え、洗髪、洗体、浴槽への入浴、洗い流し、浴室からの移動など、様々な介助が必要となります。
転倒や滑落に注意し、安全に配慮しながら介助します。

Cさんは、要介護4のおばあ様の入浴介助に不安を感じていました。
おばあ様は、入浴時に転倒のリスクがあり、Cさんは一人で介助する自信がありませんでした。
「訪問看護ゆう」では、入浴介助の方法を丁寧に指導し、Cさんが安心して介助できるようにサポートしました。
また、入浴用具や滑り止めマットなどの介護用品を提案し、安全な入浴環境を整えました。
Cさんは、入浴介助のポイントを理解し、おばあ様と楽しく入浴できるようになりました。

3-4.移乗・移動の介助方法

移乗や移動の介助では、車椅子への移乗や、ベッドから車椅子への移乗、車椅子での移動など、安全に配慮しながら介助します。
介助する際は、関節や筋肉に負担がかからないように注意し、転倒や転落を防ぎます。

Dさんは、要介護4のご主人の移乗介助に苦労されていました。
ご主人は、車椅子への移乗が難しく、Dさん一人では介助が困難でした。
「訪問看護ゆう」では、移乗介助の方法を指導し、Dさんが安全に介助できるようにサポートしました。
また、介護用品の専門スタッフと連携し、ご主人に合った移乗用具を提案しました。
Dさんは、介護用品のおかげで、ご主人をスムーズに移乗できるようになり、外出も楽しくなりました。

4.介護者の負担軽減と健康管理

在宅介護では、介護者の負担が大きくなりがちです。
介護者の健康や生活の質を維持するためにも、介護保険サービスを上手に活用し、家族の役割分担やレスパイトケアを利用することが大切です。

4-1.介護保険サービスの活用法

介護保険サービスは、在宅介護の強い味方です。
訪問看護や訪問介護、デイサービスなどを上手に組み合わせ、介護者の負担を軽減しましょう。
例えば、訪問看護で医療的なケアや健康管理を行い、訪問介護で家事援助や入浴介助を受け、デイサービスでご本人の社会参加を促す、といった組み合わせが考えられます。

4-2.家族の役割分担

介護は、家族全員で協力して行うことが大切です。
家族の役割分担を決め、介護の負担を分散させましょう。
例えば、訪問介護で家事援助を受けつつ、家族で食事の準備や片付けを分担する、介護用品の購入や管理を家族で協力して行う、など、家族の状況に合わせて役割を決めます。

4-3.レスパイトケアの利用

介護者は、定期的に休息を取ることが大切です。
ショートステイやデイサービスを活用し、介護者のレスパイト(休息)の時間を確保しましょう。
介護者のリフレッシュは、介護の質を高め、長期的な介護を支えることにも繋がります。

4-4.介護者の健康管理

介護者の健康管理も重要です。
介護疲れやストレスを溜め込まないように、こまめに休息を取り、自分の時間を確保しましょう。
介護者の健康状態が悪化すると、介護の質にも影響します。
定期的な健康診断や、介護者同士の交流の場に参加するなど、介護者の健康を維持する工夫をしましょう。

5.医療面での注意点

要介護4の方は、医療的なケアが必要になるケースも多くあります。
医療面での注意点や予防策をご紹介します。

5-1.褥瘡予防と対策

褥瘡(じょくそう)は、寝たきりや車椅子生活などで、体の一部に圧力がかかり続けることで起こる皮膚の損傷です。
要介護4の方は、寝たきりや長時間の座位など、褥瘡のリスクが高まります。

褥瘡を予防するためには、体位変換やマットレスなどの使用が有効です。
「訪問看護ゆう」では、褥瘡予防の方法を指導し、体位変換のタイミングや方法をアドバイスします。
また、褥瘡予防に適したマットレスやクッションを提案し、ご家族の負担を軽減します。

5-2.誤嚥性肺炎の予防

誤嚥性肺炎は、食べ物や唾液などが気道に入り、細菌感染を起こすことで発症する肺炎です。
要介護4の方は、食事や唾液の誤嚥のリスクが高まります。

誤嚥性肺炎を予防するためには、食事の工夫や口腔ケアが重要です。
食べ物を小さく切ったり、とろみをつけたりして、食べやすく工夫します。
また、口腔内の清潔を保ち、口腔ケアを定期的に行います。
「訪問看護ゆう」では、食事の工夫や口腔ケアの方法を指導し、誤嚥性肺炎の予防をサポートします。

5-3.服薬管理の方法

要介護4の方は、複数の薬を服用しているケースが多く、服薬管理が重要になります。
薬の飲み忘れや飲み間違いを防ぐため、薬の管理方法を工夫しましょう。

「訪問看護ゆう」では、薬の管理表を作成し、飲む時間や量を分かりやすく表示します。
また、薬の飲み忘れを防ぐために、ポケットタイプのお薬カレンダーや、薬の自動分包機などの活用を提案します。

5-4.緊急時の対応手順

要介護4の方は、急な体調の変化や、転倒・転落などの事故に備える必要があります。
緊急時の対応手順を確認し、万が一に備えましょう。

「訪問看護ゆう」では、緊急時の対応マニュアルを作成し、ご家族に共有します。
救急車の呼び方や、救急時の連絡先、救急箱の準備など、緊急時に慌てないように準備します。
また、定期的な健康チェックや、転倒予防の対策を指導し、事故を未然に防ぐサポートをします。

6.住環境の整備と安全対策

在宅介護では、住環境を整備し、安全対策を講じることが大切です。
快適で安全な介護生活を送るためのポイントをご紹介します。

6-1.必要な住宅改修

要介護4の方の介護では、住宅改修が必要になるケースが多くあります。
車椅子での移動を考慮したバリアフリー化や、手すりの設置、段差の解消など、介護者の負担を軽減し、安全な生活環境を整えます。

6-2.介護用品の選び方

介護用品は、介護者の負担を軽減し、介護の質を高めるために役立ちます。
車椅子や介護ベッド、介護用マットレス、介護用パジャマなど、様々な介護用品があります。
ご家族の状況やご本人の状態に合わせて、適切な介護用品を選びましょう。

6-3.事故予防のポイント

在宅介護では、転倒や転落、誤飲などの事故を予防することが大切です。
部屋の整理整頓や、滑りやすい場所への対策、危険な物の管理など、事故予防のポイントを押さえましょう。

6-4.緊急通報システムの活用

緊急時に備えて、緊急通報システムの導入を検討しましょう。
ペンダント型や腕時計型など、様々なタイプがあり、ボタンを押すだけで緊急通報ができるものです。
急な体調変化や事故に備え、安心して在宅介護ができる環境を整えましょう。

7.まとめ

いかがでしたか?
要介護4の介護は、様々な介助やケアが必要となり、ご家族の負担も大きくなりがちです。
しかし、介護保険サービスを上手に活用し、家族で協力しながら介護に取り組むことで、介護の質を高め、ご家族の笑顔を守ることができます。

「訪問看護ゆう」では、要介護4の方やご家族の状況に合わせた、きめ細やかなサービスを提供します。
看護師や介護福祉士が、ご自宅に訪問し、医療的なケアや日常生活の介助を行います。
ご家族の負担を軽減し、安心して介護に取り組めるよう、サポートいたします。

介護は、一人で抱え込まず、専門家や周囲の人々の力を借りて、チームワークで取り組みましょう。
ご家族の笑顔と健康を守るために、一緒に頑張りましょう!