ゆうの介護コラム Column
訪問看護について

介護サービスとは?初めての方でもわかる基本知識とご利用の流れ

1.介護サービスの基本

介護サービスは、高齢や病気、怪我などで、日常生活に支障がある方々をサポートするサービスです。
介護が必要な方やそのご家族の生活を支え、安心して暮らせるように様々なサービスが提供されています。
まずは、介護サービスの種類と特徴、介護保険との関係性、利用までの流れをご紹介します。

1-1.介護サービスの種類と特徴

介護サービスには大きく分けて、在宅サービス、施設サービス、地域密着型サービスの3つの種類があります。

● 在宅サービス
在宅サービスは、ご自宅で介護サービスを受けるもので、ご自宅に介護の専門家が訪問したり、介護用品をレンタルする形です。
ご自宅で過ごしたい方や、入院や施設入所が難しい方などに適しています。
代表的なサービスには、訪問介護、訪問看護、デイサービスなどがあります。

● 施設サービス
施設サービスは、介護施設に入所して、24時間体制で介護を受けるものです。
ご自宅での生活が難しい方や、家族の介護負担を軽減したい方などに適しています。
特別養護老人ホームや老人保健施設などが該当します。

● 地域密着型サービス
地域密着型サービスは、地域に密着した小規模な施設やサービスで、ご自宅に近い場所で介護を受けることができます。
小規模多機能型居宅介護や認知症対応型共同生活介護(グループホーム)などが該当します。

1-2.介護保険との関係性

介護サービスを利用する際には、介護保険が大きな役割を果たします。
介護保険は、40歳以上の方が加入する公的保険で、介護が必要になった時に、介護サービスを受けるための費用をサポートしてくれます。
介護保険は、要介護認定という審査を経て、要介護度に応じてサービスを利用することができます。
介護保険を利用することで、介護サービスの費用が軽減され、安心してサービスを受けられるようになります。

1-3.利用までの基本的な流れ

介護サービスを利用するまでの流れは、以下のようになります。

  1. 要介護認定の申請
  2. 認定調査と審査
  3. ケアマネージャーの選定
  4. ケアプランの作成
  5. 介護サービスの利用

まずは、要介護認定の申請を行い、認定調査と審査を経て、要介護度が判定されます。
その後、ケアマネージャーが選任され、利用者の状況に合わせたケアプランを作成します。
ケアプランに基づいて、介護サービスを利用していくことになります。

2.介護サービスの利用手順

介護サービスを利用するには、いくつかのステップを踏む必要があります。
ここでは、要介護認定の申請方法から、ケアプラン作成までの流れをご説明します。

2-1.要介護認定の申請方法

要介護認定の申請は、お住まいの地域の市区町村の窓口で行います。
申請には、介護保険被保険者証と申請書が必要です。
申請書には、介護が必要な理由や症状、現在の生活状況などを記入します。
申請後、認定調査員が自宅を訪問し、調査が行われます。

2-2.認定調査の内容と注意点

認定調査では、日常生活の動作や認知機能、介護者の状況など、様々な項目について調査が行われます。
調査は、利用者本人だけでなく、家族や介護者への聞き取りも含まれます。
調査員の質問には、正直に答えることが重要です。
また、普段の生活で困っていることや、介護サービスに期待することを伝えると、より適切な認定につながります。

2-3.ケアマネージャーの選び方

要介護認定の結果が出ると、ケアマネージャーが選任されます。
ケアマネージャーは、介護サービスの利用をサポートし、ケアプランを作成する専門家です。
ケアマネージャーは、介護保険の給付管理やサービス調整、利用者への相談対応などを行います。

ケアマネージャーは、市区町村や地域包括支援センターが紹介してくれますが、自分で選ぶことも可能です。
ケアマネージャーを選ぶ際には、利用者の希望や状況に合わせて、経験豊富で信頼できる方を選ぶことが大切です。

2-4.ケアプラン作成の流れ

ケアマネージャーは、利用者や家族と面談し、介護サービスの利用計画であるケアプランを作成します。
ケアプランには、利用者の生活状況や介護の必要性、希望するサービスなどが盛り込まれます。
ケアプランは、利用者の状況に合わせて定期的に見直され、必要に応じて調整が行われます。

ケアプランの作成時には、利用者の生活の質を高めることを第一に考え、利用者の意見を尊重しながら進められます。
ケアマネージャーは、利用者の生活全体をサポートする役割を担うのです。

3.在宅介護サービスの詳細

在宅介護サービスには、様々な種類があります。
ここでは、代表的な在宅介護サービスについてご紹介します。

3-1.訪問介護

訪問介護は、介護の専門家であるホームヘルパーがご自宅を訪問し、介護や家事援助を行うサービスです。
食事や入浴、排せつなどの介助、調理や掃除などの家事援助、買い物や通院の同行など、利用者の生活をサポートします。
利用者の状況や希望に合わせて、定期的な訪問や短時間の訪問など、柔軟な対応が可能です。

3-2.訪問看護

訪問看護は、看護師がご自宅を訪問し、医療的なケアを行うサービスです。
病気や怪我の治療、服薬管理、点滴や注射、創傷の処置、在宅酸素療法などの医療処置を行います。
また、利用者の体調管理や健康相談、家族への指導なども行います。
訪問看護は、病院での治療が難しい方や、在宅での医療ケアが必要な方などに適しています。

例えば、高齢のAさんは、ご自宅で一人暮らしをされていましたが、病気で入院し、退院後も通院が困難な状況でした。
訪問看護サービスを利用することで、看護師が定期的に訪問し、服薬管理や健康状態のチェックを行いました。
Aさんは、訪問看護のおかげで、安心して自宅で過ごすことができ、家族も安堵しています。

3-3.デイサービス

デイサービスは、通所介護とも呼ばれ、介護施設に日帰りで通い、介護やリハビリ、レクリエーションなどのサービスを受けるものです。
入浴や食事、機能訓練、レクリエーションなどを通じて、利用者の心身機能の維持や向上を目指します。
また、利用者同士の交流や社会参加の機会にもなります。
デイサービスは、ご自宅で過ごしながら、介護やリハビリを受けたい方などに適しています。

3-4.ショートステイ

ショートステイは、短期入所生活介護とも呼ばれ、介護施設に短期間入所して、介護やリハビリを受けるものです。
介護者の旅行や冠婚葬祭などの急用、介護者の体調不良などの際に、一時的に利用することができます。
ショートステイでは、入浴や食事、レクリエーションなどのサービスを提供し、利用者の生活リズムを整えます。

3-5.福祉用具レンタル

福祉用具レンタルは、介護や日常生活に必要な福祉用具をレンタルするサービスです。
車椅子や歩行器、介護ベッド、手すりなどのレンタルが可能です。
利用者の身体状況や生活環境に合わせて、適切な用具をレンタルし、生活の質を高めます。

4.施設介護サービスの選び方

施設介護サービスには、様々な種類があり、それぞれ特徴や利用条件が異なります。
ここでは、代表的な施設介護サービスについてご紹介します。

4-1.特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、要介護度が高く、常時介護が必要な方のための施設です。
24時間体制で介護や医療ケアを受けられ、入所者同士の交流やレクリエーションなども行われます。
入所には、要介護認定で要介護3以上であることや、所得などの条件があります。

4-2.老人保健施設

老人保健施設は、病院から在宅への移行をサポートする施設です。
リハビリテーションに重点を置き、機能回復や生活能力の向上を目指します。
入所期間は、通常3ヶ月以内と定められており、在宅復帰を支援します。
入所には、要介護認定で要介護1以上であることなどの条件があります。

4-3.有料老人ホーム

有料老人ホームは、民間企業が運営する介護施設です。
介護サービスや医療ケア、食事やレクリエーションなどのサービスを提供します。
入居には、介護保険の要介護認定は必要なく、施設ごとに独自の入居条件があります。
費用は高額になる場合もありますが、サービス内容や設備が充実していることが多いです。

4-4.サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者向けの賃貸住宅で、介護や生活支援サービスが受けられる施設です。
介護が必要になった場合には、訪問介護や訪問看護などのサービスを利用できます。
入居には、要介護認定は必要なく、施設ごとに独自の入居条件があります。
家賃やサービス料は、有料老人ホームと比較するとリーズナブルな場合が多く、気軽に利用できる施設です。

5.介護サービスの費用について

介護サービスを利用する際には、費用が発生します。
ここでは、介護保険の自己負担額やサービス別の料金目安、利用できる助成制度、費用を抑える工夫についてご説明します。

5-1.介護保険の自己負担額

介護サービスを利用する際の費用は、介護保険で賄われますが、利用者には自己負担額が発生します。
自己負担額は、要介護度や所得に応じて定められており、1割から3割の負担となります。
また、サービスによっては、食費や居住費などの実費負担も発生します。

5-2.サービス別の料金目安

介護サービスの料金は、サービス内容や提供時間、事業所によって異なります。
あくまで目安としてですが、以下のようになっています。

  • 訪問介護:1回数百円
  • 訪問看護:1回500〜1000円
  • デイサービス、ショートステイ:1回1000〜2000円
  • 有料老人ホーム:月額20万円以上

その他、食費や消耗品など、実費で請求される場合もあります。

5-3.利用できる助成制度

介護サービスを利用する際には、様々な助成制度を利用できる場合があります。
例えば、介護保険の自己負担額を軽減する高額介護サービス費や、低所得者の利用料を軽減する社会福祉法人利用料軽減制度などがあります。

なお、伊勢市では、以下のような制度があります。

  • 負担限度額認定申請
    介護保険施設に入所、短期入所するとき、低所得世帯(市民税が非課税の世帯)の人の場合は負担限度額が軽減されます。
  • 特例減額措置
    負担限度額認定に該当しない高齢者夫婦世帯で、一方が介護保険施設に入所した結果、残された配偶者が自宅で、生計困難になるときなどは、特例措置として自己負担の軽減を受けられる場合があります。
  • 高額介護サービス費支給申請
    自己負担額が高額になったとき、申請により、決められた上限額を超えた分が後日支給されます。
    該当する方には、伊勢市から3ヶ月に1度申請勧奨通知が送られてきます。

5-4.費用を抑える工夫

介護サービスの費用を抑えるためには、いくつかの工夫ができます。
例えば、介護保険の自己負担割合を軽減する制度を活用したり、複数のサービスを組み合わせることで、費用を抑えることができます。
また、介護用品のレンタルやリサイクル品の利用、家族や地域のサポート、ボランティアなどを活用することも費用削減につながります。

6.介護サービス選びのポイント

介護サービスには様々な種類があり、事業所によってもサービス内容や料金が異なります。
ここでは、サービス事業者の選び方や事前見学・体験利用のすすめ、契約時の確認事項、トラブル防止のチェックリストについてご紹介します。

6-1.サービス事業者の選び方

介護サービス事業者を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。

  • 利用者の希望や状況に合ったサービスを提供しているか
  • スタッフの専門性や経験は十分か
  • 利用者の意見や要望を尊重しているか
  • 料金設定は適正か
  • 利用者のプライバシーや人権を尊重しているか

事業所見学や資料請求、口コミなどを参考にしながら、信頼できる事業者を選びましょう。

6-2.事前見学・体験利用のすすめ

介護サービスを利用する前に、事前見学や体験利用をしてみることをおすすめします。
実際にサービスを利用することで、雰囲気やスタッフの対応、サービス内容を確認できます。
事前見学では、施設の設備や環境、スタッフの人数や対応などをチェックしましょう。
体験利用では、実際のサービスを受けてみて、利用者の満足度や効果を実感できます。

6-3.契約時の確認事項

介護サービスを利用する際には、契約書を交わすことが一般的です。
契約時には、以下の点を確認しましょう。

  • サービス内容や提供時間、料金は明確か
  • 契約期間や解約条件はどうなっているか
  • サービス内容の変更や中止時の対応はどうなるか
  • 事故やトラブル時の対応はどうなるか

契約書は、利用者にとって不利な内容がないか、しっかりと確認することが大切です。

6-4.トラブル防止のチェックリスト

介護サービスを利用する際には、トラブルを未然に防ぐことが大切です。
以下のチェックリストを参考に、事前に確認しておきましょう。

  • サービス内容や料金について、事前に十分な説明を受けているか
  • 契約書や重要事項説明書はしっかりと確認したか
  • スタッフの対応やサービスに不満や疑問はないか
  • 利用者のプライバシーや人権が尊重されているか

万が一、トラブルが発生した場合は、契約書や重要事項説明書を確認し、事業所やケアマネージャーに相談しましょう。

7.介護サービス利用後の生活

介護サービスを利用し始めたら、定期的な見直しや家族の関わり、緊急時の対応、評価とプランの調整が重要になります。

7-1.サービス開始後の見直し方

介護サービスを利用し始めたら、定期的に見直しを行うことが大切です。
利用者の状況や希望は変化していくので、サービス内容や提供時間、事業所などを見直すことで、より適切なサービスを受けることができます。
ケアマネージャーと相談しながら、利用者の生活の質を高めるための見直しを行いましょう。

7-2.家族の関わり方

介護サービスを利用していても、家族の関わりは重要です。
利用者の生活や介護の状況を把握し、ケアマネージャーや事業所と連携を取りながら、サポートしましょう。
また、家族の介護負担を軽減するためにも、介護サービスを上手に活用することが大切です。

7-3.緊急時の対応方法

介護サービスを利用していても、急な病気や怪我、体調不良などの緊急事態は起こり得ます。
そんな時のために、緊急時の連絡先や対応方法を事前に確認しておきましょう。
ケアマネージャーや事業所、医療機関などの連絡先を把握し、緊急時の対応マニュアルを作成しておくことも有効です。

7-4.定期的な評価とプランの調整

介護サービスは、定期的に評価とプランの調整を行う必要があります。
利用者の状況や要望、サービス内容を評価し、必要に応じてケアプランを見直します。
利用者の生活の質を高めるために、ケアマネージャーや事業所と密にコミュニケーションを取り、プランの調整を行いましょう。

介護サービスは、利用者の生活をサポートし、安心して暮らせるようにするための仕組みです。
介護が必要になったら、まずは要介護認定の申請を行い、ケアマネージャーと相談しながら、自分に合ったサービスを選びましょう。
介護サービスを上手に活用することで、利用者や家族の生活の質を高めることができます。

介護サービスについて、何かご不明な点やご相談があれば、お気軽に「訪問看護ゆう」までお問い合わせください。
利用者の方々の生活をサポートし、笑顔で過ごせるよう、精一杯お手伝いさせていただきます。